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水質汚染の概要

水質汚染の概要

 

 

水質汚染とは、人間の行動が原因となって、湖、河川、大洋、地下水などの水の質が著しく劣化させ、有害な影響を引き起こす状態のことを言います。水質汚染の影響として代表的なのが公害です。水俣病やイタイイタイ病などは、工場排水によって汚染された水を直節飲んだり、間接的に体内に吸収してしまったりしたことによって引き起こされた事例のひとつでありましょう。

 

そもそも、自然界の水は汚れをきれいにする力を持っています。これは海や川に生息するプランクトンが汚れを食べて分解し、水をきれいしてくれるからです。これを自然浄化と言います。しかし、ある程度以上に汚れてしまうとその自浄作用が働かなくなります。また、化学的な汚染物質の中にはもともと自浄作用で浄化できないものもあります。これらの汚れが川や海へと流れ込み、私たちの貴重な水資源を汚しているのです。

 

水質汚染にはさまざまな原因と種類がありますが、工場や事業場の排水が水質汚染の原因となることが多かった一昔前に比べて、今はむしろ、生活排水が海や川の汚す原因の6070%を占めていると言われています。生活排水とは、炊事や洗たく、入浴など生活の中から流れ出る水のことです。

 

例えば、お米のとぎ汁も水質汚染の大きな原因の一つと言われています。とぎ汁が河川、湖、海などに流れ込むこと、富栄養化の状態をつくり、プランクトンや水草などが大量発生する原因をつくります。すると海中の酸素が不足し、そこで生きる生物が死んでしまうという、生態系に大きな影響を与えることになるのです。問題なのは、わたしたちが自ら水を汚しているという実感があまりないことかもしれません。

 

また、産業排水においても、法律の規制や汚れた水をきれいにして川や海にもどす下水道施設の整備によって改善されてきていますが、下水道の普及率は74%程度で、下水道が普及していない地域では、処理せずにそのまま川や海へ流されているが実態のようです。

 

 

*二次的影響

 

生活排水や農業用水によって汚染された水を、上水場ではそれを取り除くために、どんどんと塩素を投入します。ところが最近、この残留塩素が発ガン性物質であるトリハロメタンの発生原因となることが分かってきたのです。きれいで安全だと思って飲んでいる水道水に、発ガン物質が混ざっているとしたら、こんな恐ろしいことはありません。まさに、これは水質汚染の二次的影響といえるでしょう。地域によっては、新しい「高度浄化システム」を取り入れていますが、それでも、すべての問題の解決は行えていない現状のようです。